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二重真理 ニジュウシンリ

百科事典マイペディアの解説

二重真理【にじゅうしんり】

啓示に基づく信仰の真理と理性に基づく論証的真理との間,あるいは神学哲学との間に矛盾・対立のあり得ることを認め,この両者を互いに独立のものとする,後期スコラ学に現れた見解。英語ではtwofold truth。ラテン・アベロエス学派(イブン・ルシュド参照),ドゥンス・スコトゥスオッカムらに見られる。

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世界大百科事典 第2版の解説

にじゅうしんり【二重真理 twofold truth】

後期スコラ学に現れた真理観。真理は多数あっても究極的には一つの真理(根拠)によって成立するというのがギリシア哲学の真理観であるが,これに対しキリスト教とイスラム教では,〈啓示(信仰)の真理〉と〈理性の真理〉とを区別する傾向があった。教父たちは理性は神的光をうけて作用すると考え,スコラ学は自然的認識を神学の準備または弁証として考えたので,その限りでは二つの真理は分離しなかった。しかしやがて人間理性の自然性と自存性が自覚されるに及んで両者の矛盾が意識され,哲学が神学から分かれるようになる。

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