五ヶ野村
ごかのむら
[現在地名]山南町五ヶ野
坂尻村の西にある。領主の変遷は片山村に同じ。正保郷帳に村名がみえ田高三五石余・畠高二四石余、柴山・林あり、日損・水損少しあり。鶴牧藩大概帳では高八四石余で家数五一・人数二四九。「丹波志」によると高六一石余で家数五五。副業は氷蒟蒻の製造。産土神は小畑にある牧山神社。山神社・観音堂があった(前掲大概帳)。かつて当村北方にある岩屋山(七二六メートル)中腹には清水寺があって、岩屋村の石龕寺に対して西の岩屋山とも称されるほどの寺勢を誇っていたが、現在は山麓に下り山内には数基の町石と急峻な石階が修験系山岳寺院の景観をとどめているにすぎない。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 