五十嵐喜芳(読み)いがらしきよし

百科事典マイペディア 「五十嵐喜芳」の意味・わかりやすい解説

五十嵐喜芳【いがらしきよし】

声楽家。神戸市出身。東京芸術大学卒業。日本を代表するテノール歌手。東京芸術大学卒業後イタリア留学。帰国して藤原歌劇団に入団し,《カルメン》《トスカ》《椿姫》などのオペラ主役を演じて一躍スターとなった。85年藤原歌劇団総監督,99年から2003年まで新国立劇場オペラ部門芸術監督。日本語字幕スーパーを初めて導入するなど,オペラ愛好者の裾野を拡げるのに功績があった。昭和音楽大学学長,日本オペラ振興会常任理事などを歴任。98年,勲三等瑞宝章受章。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「五十嵐喜芳」の解説

五十嵐喜芳 いがらし-きよし

1928-2011 昭和後期-平成時代のテノール歌手。
昭和3年9月8日生まれ。四家文子,ニコラ=ルッチに師事。昭和30年日本音楽コンクールで1位特賞となる。イタリアに2度留学。帰国後リリックな美声でスター歌手として活躍。代表的な出演オペラに「椿姫」「トスカ」など。60年藤原歌劇団総監督につき,字幕スーパーを導入するなどオペラの普及につくした。平成11年新国立劇場オペラ部門の芸術監督。12年昭和音大学長。平成23年9月23日死去。83歳。兵庫県出身。東京芸大卒。

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