五十目村(読み)ごじゆうめむら

日本歴史地名大系 「五十目村」の解説

五十目村
ごじゆうめむら

[現在地名]五城目町上町うわまち下町したまち一帯

八郎潟の東方約五キロ、馬場目ばばめ川が支流富津内ふつない川と合流する谷口に位置する。北西もり山があり、東は山内さんない村、南は高崎たかさき村・上樋口かみとよぐち村、西は野田のだ村と接する。

天正一九年(一五九一)の出羽国秋田郡知行目録写(秋田家文書)に「四百六拾石壱斗五升 上町村」とあり、慶長六年(一六〇一)の秋田実季侍分限(秋田家文書)には「八百四拾四石六斗六合 五十目庄之内 上町村」「廿五石五斗六升 同 下町村」とある。上町村は山内村とともに五十目庄一二ヵ村のうちの有力村で、村の北にあたる前平まえひらに秋田実季の家臣である五十目内記秀盛が館を構えていた(六郡郡邑記)

慶長七年佐竹氏による村切が進み、五十目庄一二ヵ村は解体。上町村と下町村が以前からの総称名を継いで五十目村となったのは同一〇年前後と考えられる。「梅津政景日記」同一八年八月八日条に「五十ノ目」、寛永元年(一六二四)四月三日条に「五拾野目」とあり、正保四年(一六四七)の出羽一国絵図には五十ノ目村三六七石とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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