五台山村(読み)ごだいさんむら

日本歴史地名大系 「五台山村」の解説

五台山村
ごだいさんむら

[現在地名]高知市五台山

屋頭やかしろ村の西南にあり、五台山中とその南麓平地部にあたる。五台山南麓を下田しもだ川が西流して浦戸うらど湾に注ぐ。長岡郡に属し、「土佐州郡志」は「周匝六十町、戸凡百四十、其土赤」と記す。建長五年(一二五三)四月二二日の僧憲真田地譲状(蠧簡集)に「五台山住僧賢覚」とみえる。天正一六年(一五八八)の五台山島地検帳は近世の屋頭村分も含むが、検地面積四町六反余、うち田分二町四反余・畠分三反余・屋敷一町八反余。五台山(竹林寺)分と妙光寺分からなる。

元禄地払帳によると総地高一千四二四石余、うち本田高四六石余・新田高一千三七八石余。本田はすべて五台山寺領、新田は貢物地一千二一七石余、残りは五台山寺・中ノ坊・妙光寺の各寺領および千頭治平の役知、千頭孫右衛門ほか三名の領知

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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