五台山B遺跡(読み)ごだいさんBいせき

日本歴史地名大系 「五台山B遺跡」の解説

五台山B遺跡
ごだいさんBいせき

[現在地名]原町市馬場 五台山

阿武隈高地東縁にある国見くにみ(五六三・七メートル)の南西麓斜面に立地する。遺跡の東側は谷が深く開析され、砂防ダムが構築されている。近世から近代の製錬炉・鍛冶炉などの製鉄遺構中心で、縄文時代前期・後期遺物包含層をも含む複合遺跡である。平成元年(一九八九)東北電力原町火力発電所建設のための骨材採取に伴って調査が行われた。製錬炉は須賀川市銭神ぜにがみG遺跡などにも認められる野だたら的な地下構造をもち、送風施設は古代製錬炉にみられる踏ふいごと構造的にあまり違いのないものをもつ。製錬炉に伴い鍛冶炉も検出され、これらの遺構がすべて掘立柱建物によって覆われている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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