五生(読み)ゴショウ

デジタル大辞泉 「五生」の意味・読み・例文・類語

ご‐しょう〔‐シヤウ〕【五生】

五たび生まれ変わること。
仏語菩薩ぼさつの生まれ方を五つに分けたもの。飢餓海中の苦を救う息苦生、衆生しゅじょうの類に従って生まれて救う随類生、すぐれた容姿身分などに生まれる勝生、初地から十地に至り、それぞれの王となる増上生、輪廻りんね最後身となる最後生をいう。

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精選版 日本国語大辞典 「五生」の意味・読み・例文・類語

ご‐しょう‥シャウ【五生】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. ( 輪廻(りんね)思想による考え ) 五たび死にかわり、再び人間に生まれること。霊魂の不滅であること。
    1. [初出の実例]「逃げかくれても二世三世五生七生五百生。此うらみは尽きすまじ」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)三)
  3. 菩薩が受ける生まれ方を五種に分けたもの。「瑜伽論‐四」によれば、息苦生(飢餓の苦や海中の苦を救うもの)、随類生(衆生の類に随って生まれて救うもの)、勝生(形色、族性、富貴など)、増上生(初地より十地に至り、諸王となる)、最後生(菩薩の身)の五つをいう。

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