五目村(読み)ごめむら

日本歴史地名大系 「五目村」の解説

五目村
ごめむら

[現在地名]熱塩加納村加納かのう

上野うわの村の南、にごり川左岸の河岸段丘上に位置する。古くは郷明と記したという。北東針生はりう村、西は岩尾いわお村。本村の南方八町余、濁川左岸沿いにある小名添田そえだは寛政七年(一七九五)以前に太郎丸たろうまる(現喜多方市)の慶徳家によって開かれた地で、同家は同八年添田に移り住み、同所の肝煎を勤めた(新編会津風土記)。本村の北に離れて蕀原ばらはら、北東方、針生村の北東に接して二本木原にほんぎはらさらに本村の北方二里五町余、濁川上流川左岸の山間大平おおたいら(太平)大平の北約一七町余に黒岩くろいわ黒岩の北約一三町、御川右岸に木地小屋きじこや(小屋)の各端村がある。また村内に米倉三棟があり、二つは社倉、残る一つは五目組の米を納めた。

文禄三年(一五九四)の蒲生領高目録に五目とみえ、高九五一石余。寛文八年(一六六八)の年貢割付伏(熱塩加納村史)によれば本田高七五三石余(免五ツ八分三厘)新田高九石余(免二ツ三分)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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