井之内村(読み)いのうちむら

日本歴史地名大系 「井之内村」の解説

井之内村
いのうちむら

[現在地名]成東町井之内

まつ村の西にあり、南東部は海に臨み、井之内浜集落がある。天保郷帳では松ヶ谷村枝郷とする。寛文八年(一六六八)の鷹場五郷組合帳では作田組に村名がみえ、高五〇〇石余、旗本仙石領。寛政五年(一七九三)の上総国村高帳では高五六五石余、仙石領と飯野藩領、家数一〇五。旧高旧領取調帳では幕府領が加わっている。江戸中期から地引網による鰯漁が盛んで、安政三年(一八五六)の水主請状(九十九里町誌資料)では作田さくだ(現東金市)網主に対して身代前金三両で水主が奉公を誓約している。


井之内村
いのうちむら

[現在地名]本匠村上津川こうづがわ 井ノ内

上津川村の南西、上津川川源流域の山間村。井野内・井内とも記す。正保郷帳に井内村とみえ、田高九石余・畑高一八石余、因尾いんび郷に属した。元禄見稲簿では因尾村の内で無高。享和三年(一八〇三)の郷村仮名付帳(佐伯藩政史料)では因尾村の枝郷として、「豊後国志」にも因尾村に属する村として村名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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