井口貞法尼(読み)イグチ テイホウニ

20世紀日本人名事典 「井口貞法尼」の解説

井口 貞法尼
イグチ テイホウニ

明治・大正期の尼僧 魚沼郡小出島村柳原庵住職



生年
嘉永4年2月25日(1851年)

没年
大正10(1921)年7月23日

出生地
越後国刈羽郡小国村(新潟県小国町)

主な受賞名〔年〕
新潟県知事表彰〔大正10年〕

経歴
安政6年に9歳で越後国魚沼郡小出島村柳原庵に入り出家。元治1年以降6年に渡って尼寺で学び、その後は各地で修行した。この間に孤児の救済事業を志し、明治20年に柳原庵の第3世住職となってから孤児の養育を開始。引き取って育てた孤児の数は33年間に100人を越え、43年曹洞宗管長より金5円を贈呈され、大正10年には新潟県知事からの表彰を受けた。没後、尼を慕う人々によって子育地蔵尊が建立された。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井口貞法尼」の解説

井口貞法尼 いぐち-ていほうに

1851-1921 明治-大正時代の尼僧。
嘉永(かえい)4年2月25日生まれ。曹洞(そうとう)宗。9歳で出家,各地で修行し明治20年新潟県小出島村柳原庵(りゅうげんあん)の住職をつぐ。孤児や貧困家庭の児童150人余を養育した。大正10年7月23日死去。71歳。越後(えちご)(新潟県)出身

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android