日本歴史地名大系 「井岡寺」の解説 井岡寺せいこうじ 山形県:鶴岡市青竜寺川・内川流域地区井岡村井岡寺[現在地名]鶴岡市井岡和田岡(わだおか)の中腹、遠賀(おが)神社の北隣にある。大日山と号し、真言宗智山派。本尊は勢至観音。寺伝によれば、天長二年(八二五)淳和天皇の皇子基貞が紀伊高野山で修行して源楽と号し、当地に勅願所阿迦井(あかい)坊遠賀井(おがのい)寺を開いたという。これが当寺の創建で、このとき岡山(おかやま)(山屋)の伊波手井(いわでい)山(岩台)にあった大山祇神を鎮守神として移したと伝える。しかし治暦年中(一〇六五―六九)に火災に遭い七堂伽藍をすべて焼失し、建仁三年(一二〇三)武藤氏の後援により鎌倉幕府の祈願所として再建され、その後も兵火にかかったが武藤氏により再興されたという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by