20世紀日本人名事典 「井関邦三郎」の解説
井関 邦三郎
イセキ クニサブロウ
大正・昭和期の実業家 井関農機創業者。
- 生年
- 明治32(1899)年7月2日
- 没年
- 昭和45(1970)年10月11日
- 出生地
- 愛媛県宇和郡三間村務田
- 学歴〔年〕
- 高小卒
- 主な受賞名〔年〕
- 紫綬褒章〔昭和31年〕
- 経歴
- 農業に従事後、愛媛県宇和島の倒産肥料商を継ぎ、大正8年松山の大野式除草機を販売した。13年郷里で井関農具製作所を創業。15年松山市に会社・工場を移し井関農具商会と改称、自動籾すり選別機の製造販売をはじめ、のち各種農具を開発した。昭和11年井関農機を設立、社長に就任。戦後は農業機械化の波に乗り戦災工場を復興、海外での国際見本市に出品するなど総合農機メーカーに成長させた。傍ら、井関商事社長、南海放送取締役、伊予鉄道取締役を務めた。ほかに松山商工会議所会頭、愛媛商工会議所連合会会頭、日本農機具工業振興会会長、済美学園理事長など50以上の公職を歴任。県内農業開発の為に井邦賞の基金を残した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報