国際見本市(読み)コクサイミホンイチ(その他表記)international trade fair

デジタル大辞泉 「国際見本市」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐みほんいち【国際見本市】

各国の輸出向け商品の見本を展示し、宣伝商談を行う催し。

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精選版 日本国語大辞典 「国際見本市」の意味・読み・例文・類語

こくさい‐みほんいち【国際見本市】

  1. 〘 名詞 〙 世界各国が品物の見本を出品陳列して宣伝と商取引を行なう市場日本では昭和二八年(一九五三以後東京大阪で交互に毎年一回開かれている。〔現代新語辞典(1931)〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「国際見本市」の意味・わかりやすい解説

国際見本市
こくさいみほんいち
international trade fair

市(いち)とは、一定期日に一定場所に多数商人が商品を持ち込み、多数の顧客に現品相対(あいたい)で売買する場をいうが、このような市が国際的に発展し、現品の売買ではなく、見本だけを陳列して商談を行い、商品の受渡しを後日行うようにしたのが国際見本市である。その主目的は、国際貿易促進のために新製品や特産品を持ち寄り、一定場所に一定期間展示して商談をまとめることであり、副次目的としては、開催国の人々に出展物を通して国力を宣伝し、国際親善を促進することがあげられる。

 国際見本市の起源は、12世紀なかばの中部ヨーロッパにあるとされているが、近代的国際見本市は、第一次世界大戦後に急速に発展し、ドイツのライプツィヒハノーバー、フランスのパリイタリアミラノ、中国の広州など、定期的に開催するのみでなく、規模、伝統、専門施設の点で著名になったものも少なくない。日本では、1953年(昭和28)に大阪で開かれたものが最初であるが、経済力の発展とともに、世界の上位を占める実績(規模、参加国数、内容、入場者数、取引成立件数、同金額)をあげている。国際見本市には、多数の国の多種商品を網羅する総合的なものと、参加国ないし商品分野を特定する限定的なものとがある。パリには国際見本市連盟International Trade Fair Leagueの本部がある。

[森本三男]

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百科事典マイペディア 「国際見本市」の意味・わかりやすい解説

国際見本市【こくさいみほんいち】

内外の製造業者,貿易商などの参加により,輸出入を促進するために各種商品を集めて陳列,展観させ商談を整える臨時の市場。世界的にはライプチヒの見本市メッセ)が有名。日本では1953年に大阪で第1回国際見本市が開催された。現在,東京国際見本市,大阪国際見本市,日本国際工作機械見本市の三つがある。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「国際見本市」の意味・わかりやすい解説

国際見本市
こくさいみほんいち
international trade fair

世界各国の特色商品 (見本) を陳列して,それぞれの紹介,宣伝を行う一種の展示会。その目的は世界各国の貿易市場の開拓にあり,バイヤーの商談のための重要な場となる。一種の輸出宣伝事業とみられる。 800年の歴史をもつといわれるライプチヒの見本市は世界的に有名であるが,日本では 1953年,大阪で第1回国際見本市が開かれ,以後,東京と大阪で1年おきに開催されている。東京・晴海や千葉・幕張を代表として,国内での国際見本市は盛んである。

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世界大百科事典(旧版)内の国際見本市の言及

【見本市】より

… 現在,全世界で年間6000をはるかに超える多種多様な見本市が開催されており,長い歴史を有する見本市のほかに,時代のニーズに応じた新しい見本市がつぎつぎと企画されるなど,年々その数は増加傾向にある。見本市の形態としては,出品対象品目によって,雑貨品から重機械まですべてを含む〈一般見本市〉,出品物が限定され,入場者もその分野の業者または専門家に限られる〈専門見本市〉,出品者,入場者の対象によって,国内を対象とした〈国内見本市〉,外国からの参加ができるよう企画された〈国際見本市〉に分類される。このほか,特定の国において,特定の目的,あるいは特定の人々を対象に,1国,1企業,あるいは団体が独自に開催する〈単独見本市〉がある。…

※「国際見本市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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