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小笠原高気圧 おがさわらこうきあつOgasawara high

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

小笠原高気圧
おがさわらこうきあつ
Ogasawara high

大気大循環による力学的な原因で生じた亜熱帯高気圧の一部。夏にはアメリカ西岸から小笠原諸島まで広がる北太平洋高気圧の西端部をいう。冬のシベリア高気圧とは対照的に,気温が高く,その発現地域の名をとって特に小笠原高気圧と呼ぶ。日本の夏の天気を支配する。(→小笠原気団

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世界大百科事典 第2版の解説

おがさわらこうきあつ【小笠原高気圧】

北太平洋高気圧の一部で,日本の南方洋上に広がっている部分を小笠原高気圧と呼んでいる。半球規模の大気の循環に由来する半永久的な亜熱帯高気圧で,大気の中・上層には沈降気流が卓越し,地上から2~3kmのところで気温の逆転層がみられ,乾燥している。夏季,やや北上して西方に広がり,高気圧の東西にのびる中心軸は平均して北緯30゜に位置し,日本に安定した天気をもたらす。【斎藤 直輔】

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大辞林 第三版の解説

おがさわらこうきあつ【小笠原高気圧】

北太平洋の亜熱帯高気圧の西端部の称。夏季に発達し、日本に南よりの気流を送りこみ、夏の天候を支配する。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

小笠原高気圧
おがさわらこうきあつ

日本付近に現れる亜熱帯高気圧の一つ。極東天気図では小笠原諸島方面が高気圧の中心となったり、あるいは高気圧の張り出しがこの方向に伸びている形になるので、この名前がついた。しかし広い天気図をみると、小笠原高気圧は、アメリカ西岸からフィリピン方面に東西に伸びる北太平洋の亜熱帯高圧帯の一部であり、中心がいつも小笠原諸島近傍にあるとは限らない。構造的には背の高い温暖高気圧である。夏季に優勢で、本州を広く覆うと、いわゆる「鯨(くじら)の尾型」の天気図になり、盛夏の炎天が安定し、ときには干魃(かんばつ)になる。オホーツク海高気圧、シベリア高気圧とともに、日本の気候の特徴を形成する気圧系、いわゆる「作用中心」(広地域の天候を支配する気圧系)の一つである。[倉嶋 厚]

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世界大百科事典内の小笠原高気圧の言及

【北太平洋高気圧】より

…夏季はやや北上し,中心は西経155゜,北緯35゜付近に移る。アリューシャン低気圧の衰えに対応し,この高気圧は北太平洋のほとんど全域をおおい,その西方への張出しを小笠原高気圧と呼んでいる。北太平洋高気圧は赤道上空から北極に向かう大気の流れが亜熱帯上空で集積し,一部沈降することと,上空の偏西風が北半球の海陸分布に応じて大規模な波動をつくることで維持されている。…

※「小笠原高気圧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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