事典 日本の地域ブランド・名産品 「京小紋」の解説
京小紋[染織]
きょうこもん
京都市及びその周辺地域で生産された小紋染を施した織物。基本となる型紙がつくられた1200年前に始まったと伝えられる。当初は単色のものが主体であったが、その後に彩色へと変化、友禅に影響を受けながら、京都で京小紋として独自に発展してきた。江戸時代に、小紋を染めた麻裃が武士の正装となり、やがて町人文化の自由で粋な感覚を受け、庶民の間にも洒落た衣装として流行した。1976(昭和51)年6月、通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年2月、特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5023044号。地域団体商標の権利者は、京友禅協同組合連合会。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報