人はパンのみにて生くるものにあらず(読み)ひとはパンのみにていくるものにあらず

故事成語を知る辞典 の解説

人はパンのみにて生くるものにあらず

人間は、物質だけではなく、精神的にも満たされることを求めて生きる存在である、ということ。

[使用例] なるほど人間はパンのみで生きるものではない〈略〉しかし、学問とか賢こさによって、世のためになる人の給与が、今日、不当に安すぎるのではないだろうか[松下幸之助*仕事の夢暮しの夢|1958]

[由来] 「旧約聖書申命記・八」に出て来るモーゼことば、およびそれを引用した「新約聖書―マタイ伝・四」に見えるイエスのことばから。口語訳では、「人はパンだけでは生きず、人は主の口から出るすべてのことばによって生きる」とあります。

英語〕Man shall not live by bread alone.

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ことわざを知る辞典 の解説

人はパンのみにて生くるものにあらず

人は物質的に満足すればそれでよいというものではない。物質だけではなく、精神的に満たされることを求めて生きる存在である。

[使用例] なるほど人間はパンのみで生きるものではない〈略〉しかし、学問とか賢さによって、世のためになる人の給与が、今日、不当に安すぎるのではないだろうか[松下幸之助*仕事の夢・暮しの夢|1960]

[解説] 「旧約聖書―申命記・八」にあるモーゼの言葉、およびこれを引用した「新約聖書―マタイ伝・四」にあるイエスのことばに由来します。聖書は神のことば(信仰)によって生きるとしていますが、日本では必ずしも聖書の文脈とかかわりなく受容されています。

〔英語〕Man does not live by bread alone.

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