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申命記 しんめいき Devarim; Deuteronomy

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

申命記
しんめいき
Devarim; Deuteronomy

旧約聖書中の一書。マソラ本文では律法書の第5書でヘブル語でデバーリーム (言葉という意味) から「言葉」と呼ばれる七十人訳旧約聖書 (→セプトゥアギンタ ) ではモーセ五書の第5書で,書名の申命記はギリシア語からつけたもので,語源が示すところによると「第2の律法」というよりは律法の「写し」,あるいは「繰返し」という意味がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

しんめいき【申命記 Deuteronomy】

旧約聖書の〈モーセ五書〉の一つ。約束の地カナンに入る直前,モアブの地でなされたモーセの最後の説教。表題のもととなったギリシア語訳《Deuteronomion》(〈第2の律法〉の意)は,〈律法の写し〉(17:18)の幸運な誤訳による。第1部導入部(1~11)は,シナイの歴史の回顧と律法と戒めへの従順のすすめで,物語(1~4)と勧告(5~11)の文体の二つからなる。第2部は律法の部分(12~26)と儀式の断片(27~28),第3部は最後のすすめ(29~30),さらに全体の結論としてモーセの死の伝承(31~34)が付け加わる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

申命記
しんめいき
Deuteronomium

旧約聖書』の初めにある「モーセ五書」の第5書。17章18に「この律法の写し」とあるのを、「第二の律法」Deutero-nomiumとギリシア語訳したところからこの書名が生まれた。日本語書名は、漢訳(申はふたたび、命は律法)を踏襲したもの。モーセがカナーンに入る直前に、モアブの平野でイスラエル人に律法を再度説き明かした訣別(けつべつ)説教の形をとっており、モーセの死が終わりに記されている。本書は、紀元前621年のヨシヤ王による改革の理念を示す書と考えられ、エルサレム神殿のみを残して地方の聖所を廃止し、異教的要素を排除した礼拝の純化と集中の方針などが盛り込まれている。「イスラエルよ聞け。あなたは心をつくし、精神をつくし、力をつくしてあなたの神、主を愛さなければならない」(6章4以下)の箇所は、古来ユダヤ教徒が毎日唱える聖句で「シェマー(聞け)」とよばれ、キリストも隣人愛とともにこれをもっとも重要な戒めとして教えている。5章には「十戒」がある。[清重尚弘]

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