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人口高齢化のメカニズム じんこうこうれいかのめかにずむ

知恵蔵の解説

人口高齢化のメカニズム

1957年に国連人口部が行った研究によれば、人口高齢化は「高齢人口の相対的増加と年少人口の相対的減少」と定義される。言い換えると、日本のように国際移動が無視できる場合、死亡率の改善と出生率の低下によって、人口ピラミッドの形が富士山型から逆ひょうたん型に変化することを意味する。ただし、出生率の低下は山型の裾野を狭くするが、死亡率はそれが改善される年齢グループによって、人口が高齢化したり、若年化したりする。30年代では、乳児死亡率の改善により人口は若年化した時期がある。しかし近年では、中高年齢層の死亡率低下が著しく、死亡率改善は人口を高齢化させている。50〜75年では圧倒的な出生率低下によって高齢化現象が進展したが、それ以降では死亡率改善の影響が強まった。日本大学人口研究所の推計では2005〜10年の間に死亡率の改善が与える高齢化が、出生率の低下による高齢化を上回ることが示され、少子高齢化から長寿高齢化へと高齢化のメカニズムが変化する。

(小川直宏 日本大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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