仁良村(読み)にらむら

日本歴史地名大系 「仁良村」の解説

仁良村
にらむら

[現在地名]山田町仁良

神生かんのう村の南、下総台地東部の丘陵上に位置する。応永四年(一三九七)八月の平憲忠寄進状(観福寺文書)松沢まつざわ庄仁良郷とみえ、憲忠は父忠宗(法名聖勇)の遺言どおりに同郷内の田四町・在家二宇を大応だいおう(現佐原市)永代寄進し、父の追善と自らの現世来世を祈らせている。平憲忠は国分氏か。天正一九年(一五九一)検地帳(竹蓋家文書)に「香取郡松沢庄仁良村」とあり、高四二三石余。同二〇年の松平家忠知行書立には仁良郷とみえる。領主変遷は文禄三年(一五九四)から天保九年(一八三八)までは田部たべ村に同じ。同年遠江浜松藩領となり(弘化二年関東取締出役控帳など)、弘化三年(一八四六)小見川藩領となる(旧高旧領取調帳など)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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