今西中村(読み)いまにしなかむら

日本歴史地名大系 「今西中村」の解説

今西中村
いまにしなかむら

[現在地名]夜久野町字今西中

南流するはた川の下流域にあり、北は畑村、南は井田いだ村に対し、西は額田ぬかた村、東は現福知山市に挟まれる南北に長く延びる村。長洲ながす(須)角垣すみがい小田垣おだがき大坪おおつぼみなみ集落に分れ、かつては井田村と一村であったと伝える(丹波志)

中世には安国寺文書にみえる「夜久郷今西村」の地であったと考えられ、以下同文書によって記すと、康永元年(一三四二)足利尊氏の生母上杉清子から、清子ゆかりの光福こうふく(現安国寺、綾部市)に今西村が寄進されたことが、次の上杉朝定遵行状および源行朝打渡状により知られる。

<資料は省略されています>

清子の寄進については康永元年八月一三日付上杉清子仮名消息に、

<資料は省略されています>

とある。依頼を受けた上杉朝定は清子の甥であるが、その希望に沿い、清子の没した一二月二三日に今西村を光福寺雑掌に打渡すよう指示したものであった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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