(読み)ジン

デジタル大辞泉 「仞」の意味・読み・例文・類語

じん【×仞】

中国古代の、高さや深さの単位。4尺・5尺6寸・7尺など諸説がある。「千の谷」

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精選版 日本国語大辞典 「仞」の意味・読み・例文・類語

じん【仞】

  1. 〘 名詞 〙 高さ・深さの単位。七尺、四尺、五尺六寸ともいう。〔色葉字類抄(1177‐81)〕 〔論語‐子張〕

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普及版 字通 「仞」の読み・字形・画数・意味


5画

[字音] ジン
[字訓] ひろ・はかる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(刃)(じん)。〔説文〕八上に「伸ばしたる臂(ひぢ)は一尺なり」とあり、(尋)と声義同じ。は右と左とを上下に重ねた形で、両手を左右に伸ばした長さを尋という。仞はその形声字とみてよい。ただ仞の長さについては異説もあり、また水深溝洫(こうきよく)をはかるときの尺度とする説がある。

[訓義]
1. ひろ、たての一ひら。
2. はかる、深さ・高さをはかる。
3. (じん)と通じ、みちる。

[古辞書の訓]
名義抄〕仞 一・七尺・八尺 ヒロ・ミツ・アソブ・ヒロサ・ノボル・タカシ・アラカフ

[語系]
仞njin、zimは声義近く通用したのであろう。字形からいえば、は左右、横の長さをはかる字で、上下高深をいうには仞を用いたものと思われる。

[熟語]
仞積
[下接語]
一仞・九仞・数仞・千仞・万仞・百仞・累仞

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