仮名詩(読み)カナシ

デジタル大辞泉 「仮名詩」の意味・読み・例文・類語

かな‐し【仮名詩】

漢詩絶句や律の体に倣って試みられた俳諧体の詩。各務支考かがみしこう創意蕪村の「春風馬堤曲」の類。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仮名詩」の意味・読み・例文・類語

かな‐し【仮名詩】

〘名〙 漢詩の形式にならい、国語でつづった詩。各務支考(かがみしこう)の創意になるもので、その種類は、絶句形式のものに五言・七言、律詩形式のものに五言律七言律があった。五言は一句一〇音、七言は一句一四音で、押韻作法まで漢詩を模している。著名な作に、其角(きかく)の「鉢叩の歌」、蕪村の「春風馬堤曲」がある。新体詩の先駆形式ともいえる。和詩

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android