大学事典 「任期付教員」の解説
任期付教員
にんきつききょういん
academic staff with a fixed term of appointment
常時勤務する教員のうち,期間を定めて雇用される教員。かつては一部の私立大学で例外的に存在するに過ぎなかったが,教員等相互の学問的交流や多様な人材の受入れ促進を目的として,1997年(平成9)に「大学の教員等の任期に関する法律」が制定されて,公務員である国公立大学の教員にも任期制を導入することが可能となった。同法4条は,教員の任用に関して,①先端的,学際的又は総合的な教育研究であることその他の当該教育研究組織で行われる教育研究の分野又は方法の特性にかんがみ,多様な人材の確保が特に求められる教育研究組織の職に就けるとき,②助教の職に就けるとき,③大学が定め又は参画する特定の計画に基づき期間を定めて教育研究を行う職に就けるとき,のいずれかに該当する場合,大学が教員の任期を定めることができると定めている。その場合,各大学は教員の任期に関する規則を定めなければならない。
著者: 大場淳
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報