企業内福利厚生(読み)きぎょうないふくりこうせい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「企業内福利厚生」の意味・わかりやすい解説

企業内福利厚生
きぎょうないふくりこうせい

企業福祉ともいわれる。個別企業 (資本) が主体となり,それぞれの企業に雇用された従業員を対象に実施される福利厚生施策。住居診療,教養・娯楽慰安などの施設やサービスの提供に代表されるように,主として生活や福祉にかかわる内容から成る。社会福祉が国家の強制力によってすべての住民を保護対象とするのに対し,企業内福利厚生は個別企業の任意において従業員とその家族に対して施される。そのため企業内の労働者の管理,掌握に利用され,労働者の企業への帰属意識を高め,労使関係を安定させ,生産性を向上させる役割も果してきた。終身雇用制,企業別組合,企業別労使関係の形成はその一つの反映といえる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

ローマ法王ともいう。ラテン語 Papaの称号はカトリック教会首長としてのローマ司教 (教皇) 以外の司教らにも適用されていたが,1073年以後教皇専用となった。使徒ペテロの後継者としてキリスト自身の定...

教皇の用語解説を読む