日本歴史地名大系 「伊予国各郡地誌」の解説
伊予国各郡地誌
いよのくにかくぐんちし
一八冊 愛媛県庶務課史誌編纂掛編
成立 明治一一―一九年
分類 地誌
原本 愛媛県立図書館
解説 明治八年太政官第九七号の公達に基づいて町村に地誌編集員を置いて調査提出させたものを編集し、内務省地理局に納付したものの副本。内容は疆域・幅員・管轄沿革・里程・地勢・気候・風俗・地味・町村数・官用地・税地・貢租・戸数・人数・牛馬・舟車・山川・森林・道路・社寺・学校・病院・郵便所・物産・民業につき記し、各村別に右項目を記している。まず温泉郡に着手して明治一一年納付、一三年風早郡、一四年野間郡・和気郡、一七年越智郡・周布郡・桑村郡・久米郡、一九年新居郡・宇摩郡が納付されており、副本もある。しかし浮穴郡・伊予郡・宇和郡などは未定稿と表記してあり、項目の羅列にとどまっており、完全な形のものが納付されたかも疑問である。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報