伊勢比丘尼(読み)イセビクニ

デジタル大辞泉 「伊勢比丘尼」の意味・読み・例文・類語

いせ‐びくに【×丘尼】

元禄年間(1688~1703)から、伊勢寺勧進と称して、尼姿で諸地方をめぐっていた遊女

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「伊勢比丘尼」の意味・読み・例文・類語

いせ‐びくに【伊勢比丘尼】

  1. 〘 名詞 〙 伊勢寺の勧進と称して、尼姿を装い、小唄を歌い歩いた遊女。本来は慶光院上人のもとに、女性受刑者が出家したものであったが、元祿一六八八‐一七〇四)の頃から世上に現われた。
    1. [初出の実例]「ぬめの帽子のいせびくに、爰な小びくにがちとくはん」(出典:浄瑠璃・国性爺後日合戦(1717)参宮)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

世界の電気自動車市場

米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...

世界の電気自動車市場の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android