伊居太神社(読み)いけだじんじや

日本歴史地名大系 「伊居太神社」の解説

伊居太神社
いけだじんじや

[現在地名]池田市綾羽二丁目

五月さつき山の西麓部に鎮座祭神は「日本書紀」応神天皇三七年・四一年条にみえ、日本に機織裁縫の技術を伝えた工女の一人穴織大神といい、ほかに応神天皇・仁徳天皇を祀る。「延喜式」神名帳の河辺かわべ郡七座のうちの「伊居太イコタノ神社」に比定される。旧郷社。社伝によると応神天皇四一年渡来して以降穴織は、呉織とともに機織・裁縫に従事、同時にその技術の指導に努めたが、仁徳天皇七六年九月両工女は没した。仁徳天皇は両工女の功に対して、その霊を祀る社殿建立、穴織の社を秦上はたかみ社、呉織の社を秦下はたしも社と称したのが当社の始まりという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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