日本歴史地名大系 「伊波グスク」の解説 伊波グスクいはぐすく 沖縄県:沖縄島中部石川市伊波村伊波グスク[現在地名]石川市伊波 後原伊波(いは)集落北方の後原(くしばる)に位置し、標高約八〇メートルの琉球石灰岩丘陵上に形成される。もとは美里(みさと)グスクといった。南北へやや長い菱形を呈する単郭式のグスクで、面積は約三〇〇〇平方メートル。北東側は断崖で、北西側二ヵ所と南東側一ヵ所に城門がある。なお北西側北寄りの門が表門と考えられる。石垣は野面積みで、高いところでは四メートルにも達する。伝承では今帰仁(なきじん)グスク(現今帰仁村)の城主が怕尼芝(はにし)に滅ぼされたとき、遺児である今帰仁子が伊波(いふあ)へ逃れ伊波按司となって築いた城といわれる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報