日本歴史地名大系 「伊祖村」の解説 伊祖村いーずむら 沖縄県:沖縄島中部浦添市伊祖村[現在地名]浦添市伊祖(いそ)・伊祖一―五丁目・当山(とうやま)・城間(ぐすくま)四丁目・仲間(なかま)一―二丁目・牧港(まきみなと)二丁目・港川(みなとがわ)一丁目城間(ぐすくま)村の東、仲間(なかま)村の北西に位置。当地北側台地の後原(くしばる)に伊祖(いそ)グスクがあり、その北は牧湊(まちなとう)村。西海道に沿い、正保三年絵図帳写に「西原間切堺より浦添間切之内ゑそ村壱里山迄弐十壱里」とあり、一里山が設置されていた。一八八〇年(明治一三年)の県統計概表に「イーズ」と振り仮名がある。日光感精譚の形で伝承される英祖の出自物語「日子(てだこ)伝説」が伝わる。「おもろさうし」巻一五の一八に「一 ゑそのいくさもい(英祖のイクサ〔人名〕思い)/月のかす あすひたち(毎月 遊びを催し)/ともゝと わかてた はやせ(十百年若日子を栄やせ)/又 いちへき いくさもい(優れたイクサ様)/又 なつは しけちもる(夏は神酒を盛る)/又 ふよは 御さけもる(冬は御酒を盛る)」とある。安仁屋本系の「おもろさうし」には「ゑそのいくさもい」に注して「恵祖てたの幼少の御名なり」とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報