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振り仮名 ふりがな

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百科事典マイペディアの解説

振り仮名【ふりがな】

漢字の読みを示すためそのわきにつける仮名。日本語特有の文字現象。印刷したものは特にルビという。平安以後訓の紛らわしい漢字に片仮名を添え傍訓と称し,江戸時代には〈つけがな〉といった。
→関連項目訓点

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世界大百科事典 第2版の解説

ふりがな【振り仮名】

漢字の読みを示すためにそのわきにつけた仮名。古くは〈傍訓〉とも〈つけ仮名〉ともいった。また印刷したものは,特に〈ルビ〉ともいい,文章の中の漢字すべてにつけたものを〈総ルビ〉,一部につけたものを〈パラルビ〉という。現在は児童読物やごく通俗の読物以外は一般に使わない。ただし,地名,人名や常用漢字表にない字にはつけることがある。平安時代以後,漢文の訓読のとき訓のまぎらわしい漢字のわきに片仮名を添えたのがはじまりで,これを〈傍訓〉という。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

振り仮名
ふりがな

漢字の読みを示すために、その漢字の右側または左側、ときに両側につけた仮名。傍訓、付け仮名ともよび、印刷用語としては、ルビrubyともいう。文中の漢字すべてに振り仮名をつけることを総ルビ、一部だけに加えるのをパラルビとよぶ。現在の印刷物では通常、パラルビを平仮名で漢字の右傍(横書きの場合には上側)につける。振り仮名の起源は9世紀初頭(平安初期)に始まった漢文への訓点の記入にある。そこでは漢字の右側または左側に(注 ここでは漢字の後ろのかっこ内に表示している)万葉仮名、平仮名、片仮名で「何(イツクニ)、臥(イネテ)」〔成実論(じょうじつろん)天長5年〈828〉点〕、「遶(根宇)、象(佐宇)」〔央掘魔羅経(おうぐつまらきょう)平安初期点〕のように漢字の音や訓を示している。漢文の訓点の振り仮名(傍訓)はやがて漢字片仮名交じり文、漢字平仮名交じり文にも及び、「猛(タケ)キ者モ終ニ滅(ホロヒ)ヌ」〔延慶(えんきょう)本平家物語〕のようになった。
 江戸時代には草双紙(くさぞうし)、浮世草子、洒落(しゃれ)本、滑稽(こっけい)本など木版で刊行された大衆の読み物に振り仮名が多く使用され、その後も第二次世界大戦前まで、その用法は多様であった。
 これには(1)難読の漢字、固有名詞の読みを示すもの、のほか、(2)2通り以上の読みのうち一つを指定するもの〔自(おのずか)ら、人間(じんかん)など〕、(3)漢字2字以上に和語1語を対応させるもの〔慈愛(めぐみ)、焦燥(いらだつ)など〕、(4)漢語の意味に相当する外来語をあてるもの〔伝信機(てれがらふ)など〕、(5)漢語の右傍に読みを、左傍に意味を記すもの〔誠実(せいじつ)など〕、(6)漢語に別の漢語の読みをあてるもの〔客房(ざしき)など〕があった。現在は(1)(2)以外は使用されることが少ない。[月本雅幸]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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