伊賀専女(読み)イガトウメ

デジタル大辞泉 「伊賀専女」の意味・読み・例文・類語

いが‐とうめ〔‐たうめ〕【×伊賀専女】

キツネ別名
人をだますような口をきく媒酌人をキツネにたとえていう語。
今更に―にやとつつましくてなむ」〈東屋

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精選版 日本国語大辞典 「伊賀専女」の意味・読み・例文・類語

いが‐とうめ‥たうめ【伊賀専女】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いが」は稲の意の古語「うか」と同源。「とうめ」は老女。「稲をつかさどる老女」の意か )
  2. 狐の異称。とうめ。
  3. 神としてまつられた狐。
    1. [初出の実例]「野干(きつね)坂伊賀専(いがタウメ)之男祭」(出典新猿楽記(1061‐65頃))
  4. 仲人口をきいて人をだます媒酌人を狐にたとえていう言葉。
    1. [初出の実例]「心しらひのやうに思はれ侍らんも、今更にいがたうめにやとつつましくてなん」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋)

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