朝日日本歴史人物事典 「伊賀朝光」の解説
伊賀朝光
生年:生年不詳
鎌倉前期の武将。所六郎ともいう。藤原秀郷の子孫の散位光郷と下総守源邦業の娘との子。正治1(1199)年右衛門少尉,建永1(1206)年検非違使,翌年叙爵。承元4(1210)年伊賀守に任ぜられ,以後伊賀氏を称した。従五位上を極位とする。文治5(1189)年奥州征討軍に参加し軍功をあげる。さらに建仁3(1203)年の比企能員の乱や建保1(1213)年の和田義盛の乱に活躍。娘が北条義時の後妻として嫁ぎ政村などの母となったこともあり,鎌倉幕府の宿老として重きをなした。子に光季・光宗兄弟がいる。
(佐々木文昭)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報