ラテラノ公会議(読み)ラテラノこうかいぎ(英語表記)Lateran councils

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ラテラノ公会議」の意味・わかりやすい解説

ラテラノ公会議
ラテラノこうかいぎ
Lateran councils

ローマのラテラノ大聖堂を中心に開かれた5回の教会会議。第1回は 1123年教皇カリクスツス2世が招集,教会規律,政治に関する諸項を決定。前年のボルムス協約をも討議。第2回は 39年インノケンチウス2世が自己と同時に選出されたアナクレツス2世の死後,その支持者を断罪するために招集。上級聖職者と修道者の結婚を無効とする決議などを採択。第3回は 79年アレクサンデル3世がベネチア和約に基づいて招集。教皇は3分の2以上で選出すべきことを決定。第4回は 1215年インノケンチウス3世が招集,カタリ派断罪を決定,聖地回復と教会改革を議した。年に最低1度の聖体拝領,告解も義務づけられた。第5回は 1512~17年ユリウス2世とレオ 10世が招集。フランス王とボローニャの政教協定を結んでブールジュの国事詔書破棄コンスタンスおよびバーゼル教会会議の公会議首位説を退けた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

期日前投票

期日前投票制度は、2003年6月11日公布、同年12月1日施行の改正公職選挙法によって創設された。投票は原則として投票日に行われるものであるが、この制度によって、選挙の公示日(告示日)の翌日から投票日...

期日前投票の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android