日本歴史地名大系 「伊須村」の解説 伊須村いすいむら 鹿児島県:大島郡瀬戸内町伊須村[現在地名]瀬戸内町伊須(いす)蘇刈(すはる)村の北に位置し、集落は入江(伊須湾)に臨む。東に崎原(さきばる)島があり、干潮時には歩いて渡れる。東(ひぎや)間切渡連(どれん)方のうち。イスィのほかイシィともいう。「大島私考」に渡連方九ヵ村のうちとして「伊須村」とみえ、高六三石余、うち享保内検後の開地は一斗余。当地には湊があり、明和八年(一七七一)六月「伊須浦」にオランダ船が漂着、多人数が上陸して神山の木を伐り、中田原(なかたばる)の浜に柱を建て紺地木綿張りで木屋を二ヵ所設けた。また石火矢を二挺しかけ二筒ほど撃ったため、村中が驚いて方々へ逃去った。掟の通告で黍方横目・田地横目らが駆けつけたところ脇指・鉄砲などを帯び、言葉をかけても通じなかった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by