伏見新村(読み)ふしみしんむら

日本歴史地名大系 「伏見新村」の解説

伏見新村
ふしみしんむら

[現在地名]金沢市伏見新町・円光寺えんこうじ一―二丁目・長坂台ながさかだい泉野出町いずみのでまち四丁目

円光寺村の北東、伏見川の東岸に位置する。村内を鶴来つるぎ往来が通る。「官知論」によれば長享の一揆の際に、守護富樫政親を高尾たこう城に包囲した一揆諸勢のうち、「四箇寺ノ大坊主」の一党四万余騎は「伏見・山科浅野・大衆免」の所々に陣を取ったという。天正一一年(一五八三)前田利家が種村三郎四郎に与えた知行所付(拾遺温故雑帖)に「弐拾八町五段半弐拾五歩 山科村・伏見村」とみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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