会津木綿(読み)あいづもめん

精選版 日本国語大辞典 「会津木綿」の意味・読み・例文・類語

あいづ‐もめん あひづ‥【会津木綿】

〘名〙 福島県会津若松市付近で産する縞模様木綿織物。会津縞。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「会津木綿」の意味・わかりやすい解説

会津木綿
あいづもめん

福島県会津若松市で織られている綿織物。会津青木(あおき)木綿(河沼(かわぬま)郡会津坂下(ばんげ)町青木)も同様な織物であるが、地名をつけ区別している。1643年(寛永20)保科正之(ほしなまさゆき)が会津藩主となり、殖産興業の一つとして奨励するが、幕末には衰退した。明治初期には紡績糸を使用することで再興し、第二次世界大戦前まで地場産業として盛んであった。2006年(平成18)現在では、わずか2つの工場を残すのみであるが、天然藍(あい)と割り建て(藍玉または蒅(すくも)にインド藍か人造藍を混ぜて行う発酵建て)により素朴な縞(しま)、紺無地を織り出している。

[角山幸洋]

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事典 日本の地域ブランド・名産品 「会津木綿」の解説

会津木綿[染織]
あいづもめん

東北地方、福島県の地域ブランド
会津若松市で製作されている。江戸時代前期、会津藩が武士の妻の内職として奨励したことに始まるという。会津縞として知られる木綿の縞織物吸湿性が良く、厚地で丈夫なことから、主に日常着や袋物として使用されてきた。福島県伝統的工芸品

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「会津木綿」の解説

会津木綿

福島県会津若松市で生産される綿織物。製造起源は寛永年間に遡るとされる。県の伝統的工芸品に指定されている。

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