会田御厨(読み)あいだのみくりや

日本歴史地名大系 「会田御厨」の解説

会田御厨
あいだのみくりや

村の西端に伊勢神宮内宮御厨の会田神明宮が鎮座している。この地は古代の錦服にしごり郷、中世の会田郷、近世会田宿のあった所で、松本藩領会田組の中心地である。

会田御厨の成立は鎌倉時代初期とみられるが、「神鳳鈔」に「内宮、麻績御厨八ケ条、内宮、会田御厨七十町」とあるところから麻績おみ御厨の後の成立とみられ、鎌倉時代の初期に小県ちいさがた郡の海野氏が地頭としてはいってからと思われる。「神鳳鈔」記載例や、両者が内宮の神官荒木田家の所領となっていることなどから、麻績御厨とは深いかかわりをもっていたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報