伝舎(読み)でんしゃ

精選版 日本国語大辞典 「伝舎」の意味・読み・例文・類語

でん‐しゃ【伝舎】

〘名〙 宿駅宿場旅館駅舎
※凌雲集(814)奉和江亭暁興詩応製〈小野岑守〉「伝舎前長枕江側、滔々流水日夜深」
今昔(1120頃か)九「伝舎に宿せるに、忽に前に見し冥途吏部を見る」 〔史記‐酈食其伝〕

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普及版 字通 「伝舎」の読み・字形・画数・意味

【伝舎】でんしや

宿舎

字通「伝」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の伝舎の言及

【宿屋】より

…ただしこれらの施設では宿泊のみが可能で,食事の提供などはなく,旅客は自炊しながら旅をした。全国が統一された秦・漢代には,主要な交通路には亭(てい)や伝舎という官設の宿舎が設けられ,ときには一般人の宿泊も許されたが,亭は単なる宿泊施設ではなく,地方行政・治安の中心であり,亭長には地方の有力者が当てられた。漢の高祖劉邦も,元来この亭長の職にあった。…

※「伝舎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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