普及版 字通 「伶(漢字)」の読み・字形・画数・意味
伶
人名用漢字 7画
[字訓] がくじん・わざおぎ・こもの
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は令(れい)。令は神につかえ、神意を聴く人の形。深く礼帽を被り、く姿勢の人である。〔説文〕八上に「弄なり」とあり、舞楽する伶人の意とするものであろう。〔左伝、成九年〕に、楚囚のうちに伶人があって、よく南音を操ることをしるしている。もとは楽を以て神事に与ったものであろう。伶(れいてい)は畳韻の連語である。
[訓義]
1. がくじん、わざおぎ。
2. こもの、つかえるもの。
3. 怜(れい)と通じ、かしこい。
4. 伶(れいてい)は、ひとりゆくさま、孤独。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕伶 サスラフ/伶 サスラフ 〔立〕伶 サスラフ
[語系]
伶lyeng-tyengは畳韻の連語。ひとりさすらうことをいう形況の語。伶(れいへい)・零丁(れいてい)も同じ意。国語のぶらぶらなどにあたる語である。
[熟語]
伶界▶・伶魁▶・伶楽▶・伶官▶・伶工▶・伶使▶・伶侏▶・伶人▶・伶▶・伶丁▶・伶透▶・伶▶・伶便▶・伶優▶・伶俐▶
[下接語]
歌伶・工伶・酒伶・女伶・小伶・倡伶・村伶・府伶・野伶・優伶・老伶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報