伽羅蕗(読み)キャラブキ

デジタル大辞泉 「伽羅蕗」の意味・読み・例文・類語

きゃら‐ぶき【×伽羅×蕗】

フキの茎を、醤油しょうゆ伽羅色に煮詰めた食品 夏》「―の滅法からき御寺かな/茅舎

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「伽羅蕗」の意味・読み・例文・類語

きゃら‐ぶき【伽羅蕗】

〘名〙 料理一つ。蕗(ふき)の茎を醤油、酒などできゃら色に煮つめたもの。《季・夏》
落語辰巳辻占(1896)〈四代目橘家円喬〉「車夫(わかいしゅ)一本つけてお上げ。新しいお刺身にキャラ蕗(ブキ)があったよ」

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「伽羅蕗」の解説

きゃらぶき【伽羅蕗】

ふきの茎をあく抜きし、しょうゆ・砂糖などで伽羅(きゃら)色(濃い茶色)になるまで煮しめた料理。保存食となる。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の伽羅蕗の言及

【佃煮】より

…ハマグリのつくだ煮は〈時雨蛤(しぐれはまぐり)〉の名で三重県桑名の名物として知られているが,この時雨蛤という言葉は1750年(寛延3)刊の《料理山海郷》にその名が見え,〈つくだ煮〉よりは古い言葉のようである。また,カツオ,マグロをさいころ形に切って煮たものは角煮(かくに),フキを用いたものは〈伽羅蕗(きやらぶき)〉とも呼ばれる。【平野 雄一郎】。…

※「伽羅蕗」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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