位相論(読み)いそうろん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「位相論」の意味・わかりやすい解説

位相論
いそうろん

同一の言語 (方言) とみなしうるもののなかで,性,年齢,職業階級などの差が言語のなかに反映されているとき,その面を位相といい,それを扱う分野を位相論という。性別では男性語と女性語,年齢別では幼児語,老人語など,職業や階級の面では女房詞 (ことば) ,廓言葉,学生語,隠語,忌み詞などがある。大部分の場合,語彙の面における相違となって現れる。日本語の用法における「方言」は,位相のなかに含める人もあるが,地域的差異をいうのであって,上記のものとは次元が異なる。また,ここにいう幼児語や老人語などは,各個人の一生のなかの各時期において習得し使用していくもので,歴史的言語変化の現れである世代差をいうものではない。

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