住宅投資(読み)じゅうたくとうし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「住宅投資」の意味・わかりやすい解説

住宅投資
じゅうたくとうし

住宅の建設にあてられる支出をいう。個人家計部門は消費財への支出を行うと同時に、住宅建設のためにも支出している。この支出は、経済に与える波及効果が大きいため投資支出とみなされ、企業の設備投資などとともに資本形成の一部として把握されている。住宅投資は、企業および家計による民間住宅支出と、政府による公的住宅支出とからなる。国民所得統計においても、国内総固定資本形成を、民間企業設備、公的企業設備、一般政府、民間住宅、公的住宅などに分類している。

[鈴木博夫]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「住宅投資」の意味・わかりやすい解説

住宅投資
じゅうたくとうし
housing investment

居住用の建築物を新築,または増・改築するための投資。国民経済計算においては,投資主体別に民間住宅投資と公的住宅投資に区分され,ともに国内需要の構成要素となっている。住宅投資は一般に,世帯数,婚姻件数,金利地価,建設資材価格,世帯の所得・貯蓄などの要因で変動する。景気上昇局面で住宅投資は,公共投資と並び景気回復初期のリード役を果たす。

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世界大百科事典(旧版)内の住宅投資の言及

【投資】より


[対象による分類]
 投資は,その対象によって,物的投資と金融投資とに分けられる。物的投資には,主として非居住用建物,構築物,機械設備,装置,輸送運搬機器などの設備投資,製品,原材料への在庫投資および住宅投資がある。金融投資は,株式,債権などの有価証券への投資である。…

※「住宅投資」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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