20世紀日本人名事典 「住谷悦治」の解説
住谷 悦治
スミヤ エツジ
昭和期の経済学者 同志社大学名誉教授;同志社総長(第14代)。
- 生年
- 明治28(1895)年12月18日
- 没年
- 昭和62(1987)年10月4日
- 出生地
- 群馬県西群馬郡国分村(現・群馬県群馬町)
- 別名
- 筆名=住谷 亮一,杉田 哲二
- 学歴〔年〕
- 東京帝国大学法学部政治学科〔大正11年〕卒
- 学位〔年〕
- 経済学博士(同志社大学)〔昭和25年〕
- 経歴
- 同志社大学法学部助手から昭和2年教授。治安維持法違反の嫌疑で検挙され、8年8月退職。9年「日本経済学史の一齣」を刊行。同年文芸春秋欧州特派員、12年松山高商教授を務めたが、17年左翼教授ということで辞任に追い込まれ、敗戦まで浪人生活。20年10月から1年間、京都新聞社論説部長、21年12月から夕刊京都新聞社社長として活躍。24年同志社大学経済学部教授に復帰。研究所長、経済学部長、日本学術会議会員を経て、38年11月第14代同志社総長に就任。50年11月まで3期12年間を務め退任した。立命館大学総長末川博と共に、戦後の関西学界で平和運動、民主主義運動の旗手として活躍した。著書に「自由民権女性先駆者」「日本経済学史」「社会思想史」「河上肇」「ラーネッド博士伝」などがある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報