佐井三右衛門(読み)さい・さんえもん

朝日日本歴史人物事典 「佐井三右衛門」の解説

佐井三右衛門

没年:文化7.8.21(1810.9.19)
生年享保16(1731)
江戸後期開拓者。名は正辰,三右衛門は通称。幡多郡下川口村(土佐清水市)の庄屋佐井知義の次男宝永地震で荒廃した同村片粕の復興を志し,道路を作り堤を築いて荒蕪地を良田とした。功により土佐藩主山内氏より片粕を受領,領知30石の郷士にとりたてられた。文化2(1805)年6月の洪水で被害を受け田地を流失した際には郷士の要件に欠けるとして辞職願を提出したほど責任感の強い人物であった。<参考文献>『下川口村誌』『土佐清水市史』上

(山本大)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐井三右衛門」の解説

佐井三右衛門 さい-さんえもん

1731-1810 江戸時代中期-後期の開拓者。
享保(きょうほう)16年生まれ。土佐(高知県)幡多(はた)郡下川口村の庄屋の子。宝永の地震で荒廃していた同村の片粕地区を開拓,整地して良田をつくる。その功により藩主より同地をあたえられ,郷士にとりたてられた。文化7年8月21日死去。80歳。名は正辰。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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