佐村(読み)さむら

日本歴史地名大系 「佐村」の解説

佐村
さむら

[現在地名]大穂町佐

桜川の西、筑波稲敷つくばいなしき台地の東縁辺に所在。対岸は君嶋きみじま(現筑波町)。東部に桜川西岸のヤト田が開かれ、台地上は居住区と畑・山林原野。村域内には縄文中期・後期の土器出土をみる集落跡である佐遺跡、円墳一二基からなり、勾玉・直刀・管玉が出土した佐古墳群があり、桜川の河岸段丘上の集住の古さを示す。

宝徳三年(一四五一)五月二五日の将軍家御教書案(上杉家文書)に「常陸国三村羽梨等事、小田讃岐守押領」とある「三村」は小田氏の拠点三村みむら郷ではなく当村と考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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