佐紀(読み)さき

日本歴史地名大系 「佐紀」の解説

佐紀
さき

奈良市北部、現佐紀町・歌姫うたひめ町・山陵みささぎ町付近一帯の総称。平城宮跡北方にあり、「日本書紀」垂仁天皇三五年一〇月条に「狭城池及び迹見池を作る」とあり、「万葉集」に「佐紀山」「佐紀宮」「佐紀沢」「佐紀野」などの地名がみえる。垂仁・成務・称徳・平城の各天皇や神功皇后陵に治定される古墳の所在地。「日本書紀」仲哀天皇即位前紀に「狭城盾列陵に葬りまつる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

改訂新版 世界大百科事典 「佐紀」の意味・わかりやすい解説

佐紀 (さき)

奈良市の北部,現在の佐紀町,歌姫町,山陵(みささぎ)町付近一帯の総称。古くから奈良盆地から北への交通路として重視され,佐紀(狭城)楯列(さきたたなみ)古墳群として大型古墳が多数存在する。律令制のもとでは佐紀郷がおかれ,別に佐岐村の名称もみえる。《万葉集》には長皇子(ながのみこ)の佐紀宮での歌がある。この地にはほかに佐紀神社,佐紀池が古代から存在し,後者は平城宮の付属園池とされていたらしい。
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