佐護観音堂(読み)さごかんのんどう

日本歴史地名大系 「佐護観音堂」の解説

佐護観音堂
さごかんのんどう

[現在地名]上県町佐護東里 恵古

しら嶽の南麓にある。かつては熊野権現(現天諸羽神社)と同所にあったが、明治初期の神仏分離に伴い現在地に移った。対馬六観音の一つを安置する。天道信仰の上県の中心佐護さごに天道童子(天童菩薩)の本地仏とされる観音があるのは当然で、観音参りが盛んに行われた。本尊の聖観音立像は像高一五五・五センチの一木造で、室町期の作である。傍らに暦応四年(一三四一)銘の聖観音坐像があり、像高九三・八センチで板光背(一部欠失)を伴う。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

土砂災害

大雨や地震が誘因となって起こる土石流・地滑り・がけ崩れや、火山の噴火に伴って発生する溶岩流・火砕流・火山泥流などによって、人の生命や財産が脅かされる災害。...

土砂災害の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android