佐部城跡(読み)さべじようあと

日本歴史地名大系 「佐部城跡」の解説

佐部城跡
さべじようあと

[現在地名]古座町佐部・上田原

上田原かみたはらと佐部の境にあるしろ(一三二メートル)山頂に築かれた山城で、南を佐部川が流れ、東西に長い長方形の城跡が残る。本丸跡は東西四七メートル、南北一五メートル、周囲を土塁で囲み、土塁の脇には石垣がみられる。佐目さめ城・秀田しゆうでん城とも称する。

築城者には諸説があり、「紀伊名所図会」には元亀年間(一五七〇―七三)に小山経幸が居城とあり、「続風土記」は田村半之丞が築城と記す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android