体内磁石(読み)たいないじしゃく(英語表記)biological compass

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「体内磁石」の意味・わかりやすい解説

体内磁石
たいないじしゃく
biological compass

生物一定方角を認知する機構。たとえば,渡り鳥は体内時計で感知した時刻太陽位置を考え併せて方角を知ることができる。またアリなどの昆虫では,偏光を感知することにより,定位した運動を可能にしていることもよく知られた事実である。また,最近では細菌で細胞内に磁石を持つものが発見され,体内磁石との関連の有無について関心が持たれている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android