余明軍 よ-みょうぐん
?-? 奈良時代の歌人。
百済(くだら)(朝鮮)王族系の余氏の渡来人と推定される。「万葉集」巻3に天平(てんぴょう)3年(731)大伴旅人(おおともの-たびと)が死去したときの挽歌(ばんか)5首があり,その註に旅人の資人(つかいびと)(従者)とある。ほかに譬喩(ひゆ)歌,相聞(そうもん)歌がおさめられている。新羅(しらぎ)(朝鮮)王族系の金氏の金明軍(こんの-みょうぐん)とする説もある。
【格言など】愛(は)しきやし栄えし君の座(いま)しせば昨日も今日も吾(わ)を召さましを(「万葉集」)
出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例
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